文章力向上のための10の基本的心構え: とみー

アメリカ・デューク大学で政治学部長を務めるMichael C. Munger氏による文章を書く人のための10の心得です。主に学術論文を書く学生や研究者に向けて書かれた記事ですが、もっと文章をうまく書けるようになりたいと願う全ての人の心に響くかと思います。

1.練習すれば文章はうまくなる
良い書き手になりたいなら、たくさん書くしかありません。

2.インプットではなくアウトプットに基づいて目標を設定する
「3時間がんばろう」というのは、まやかしです。「3ページ書こう」にしましょう。

3.単に発表することだけでなく、内容を意識する
発表することばかりに集中していると、皮肉なことに、それほど発表の機会にめぐまれないでしょう。

4.書くことに十分な時間を費やす
プレッシャーの下ではあまり良い仕事はできません。あなたがどんなに賢くても。会議の前夜に深遠な問題に関する文章を頭の中からひねりだすのは無理があります。作家は、何時間も机の前に座り、アイデアと格闘します。夕食や酒席で、他の人に相談したり、散歩をしたり。それからまたいろいろ書きつけます。書き散らしたものが、上手だったり、すぐに使えるものである必要はありません。書いてる最中にアイデアは浮かぶのです。書くことにふんだんに時間を使えば、文章は魔法のような力を持ちえます。ある一時の瞬間にあなたの頭の中にしかなかったイメージを、時空を超えて他の誰かの頭の中に生み出すことができるのですから。

5.みんな口だけは立派
人はしばしば、自分が今書こうとしているものは凄いものになりそうだ、と誰かに吹聴します。何年か過ぎても、「今、何を書いてるの?」という質問に対するその人の答えは変わりません。そんな答え方が上達する以外に実際には何もしていないのです。他方で、実際に何かをしていれば、必ず進歩があります。「今、何を書いてるの?」と誰かに尋ねられても戸惑ってしまいます。そもそも、その説明は難しいからです。あなたが、実際に書いていて、成功しそうなほどに一生懸命に働いているなら、無力感や劣等感・疲労感を感じていることでしょう。逆にそうでないなら、あなたの働き方は十分でないということです。

6.謎かけしてみる
自分の仕事を、パズルへの答えのように表現してみましょう。

  • XとYは同じ仮定からスタートしましたが正反対の結論に至りました。どうしてでしょう?
  • ここに三つの一見して全て異なる問題があります。が、実は全て同じ一つの問題が偽装していただけでした。どうしてかお話しましょう。
  • 理論的な予測とは違った現象が観察できます。理論が間違っているのでしょうか、それとも何か別な要素が見落とされているのでしょうか。

これらのやり方に厳密にとらわれる必要はないですが、聞き手に内容を効果的に伝える手助けになります。

7.書く時間を優先する
書き仕事を他の仕事より優先しましょう。書くのが一番はかどる時間を確保する習慣を身につけましょう。

8.あなたの見解の全てが核心的なわけではない
興味を引かれる重要な問いへの分析的な把握ができずに挫折し、書くのをやめてしまう人は多いです。小さく始めましょう。問題そのものを洗練させるのは難しいです。使う言葉を正確に定義してみたり、あなたの論拠がどれだけ効果的か確認しましょう。

9.最も考え抜いたことでも、しばしば間違っている
優秀な人々は、研究や執筆中に出会った経験によって、ガラッと今までのやり方を変えてしまいます。実践の中で学んで、ときには過去の間違いに気づかされるのです。

10.何度でも書き直そう
他の人に見てもらいましょう。仲間や信頼のおける人と文章を交換してみましょう。批判や拒否反応への恐れを克服する必要はあるでしょうけども。でも、最初から上手に書ける人なんていません。良い書き手かそうでないかの違いは、文章がうまいかどうかというよりは、どれだけ書き直しているかで決まるのです。

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